※本記事は、公式サイト・出版社・ニュースサイトで公開されている情報をもとにまとめています。推測にあたる部分は、その旨を書いています。
2024年の狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLFは、2008年・2009年のアニメの続きではありません。完全新作、つまり最初からの作り直しです。これは演じる側も取り違えていました。ロレンス役で続投した福山潤さんはこう書いています。「しかも、台本をもらうまでは、続編だと思っていたので読んで正直驚きました」。同じ声優が続投したうえで、話は最初に戻る。この企画はシリーズ15周年のフィナーレ企画として発表されたものでした。
📘 この記事でわかること
- 続編ではなく完全新作である根拠
- 福山潤が驚いた理由
- ホロ役が語った「塩梅」
- 旧アニメから続投した3人
- 先行上映会で配られたもの
- 第2期で入る範囲
📈 数字で見る狼と香辛料
2024年のアニメは続きなのか
🔑 続きではありません。完全新作です
- 完全新作アニメプロジェクト。コミックナタリーはそう説明しています。
- キャストは続投。ロレンス役の福山潤さん、ホロ役の小清水亜美さんが2008年・2009年のアニメから続投しました。
- 演者も勘違いしていた。福山さんは「台本をもらうまでは、続編だと思っていたので読んで正直驚きました」と述べています。
このプロジェクトは「狼と香辛料」シリーズの15周年フィナーレ企画として発表されました。
続投した2人が語ったこと
コミックナタリーは2023年6月29日、新作アニメの2024年放送決定を報じました。ロレンス役の福山潤さんとホロ役の小清水亜美さんのコメントが載っています。
2人とも2008年・2009年のTVアニメからの続投です。同じ役を十数年ぶりに演じることについて、それぞれ違う角度から書いています。
「台本をもらうまでは、続編だと思っていたので読んで正直驚きました」
ロレンス役の福山潤さんのコメントです。プロジェクトの性格を取り違えていたことが書かれています。
「ロレンス役の福山潤です。まさかまたアニメシリーズでロレンスを自分が演じる事になるだろうとは思っていませんでした。しかも、台本をもらうまでは、続編だと思っていたので読んで正直驚きました。そういうプロジェクトなのにもかかわらず再び機会をいただいた以上、当時を踏まえつつやれるだけやる所存です。」
「台本をもらうまでは、続編だと思っていた」。出演が決まってからも続編だと認識していたことになります。台本で分かりました。
「そういうプロジェクトなのにもかかわらず再び機会をいただいた」。作り直しなら配役も新しくできるのに、自分が呼ばれたことへの言及です。
「まさかまたアニメシリーズでロレンスを自分が演じる事になるだろうとは思っていませんでした」。旧アニメは2008年・2009年なので、15年近くあいています。
結びは「当時を踏まえつつやれるだけやる所存です」。過去の演技を切り離さない姿勢です。
「当時だからこそ出来た事との塩梅を模索しながら」
ホロ役の小清水亜美さんのコメントです。福山さんとは別の言い方で、旧作との関係に触れています。
「またホロ役を演じる機会があってとても嬉しいです。当時やりたくても実力不足で出来なかった表現へのチャレンジと当時だからこそ出来た事との塩梅を模索しながら新たなホロを生み出せたらと思います。」
「当時やりたくても実力不足で出来なかった表現へのチャレンジ」。できなかったことがあると本人が書いています。
そして「当時だからこそ出来た事」。こちらは今のほうが不利だという認識です。両方が並べられています。
「塩梅を模索しながら」。どちらかに寄せるのではなく、配分を探る作業だとしています。
目標は「新たなホロを生み出せたら」。再現ではありません。同じ役、同じ声優で、別のホロを作るという宣言です。
「狼と香辛料」の基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 狼と香辛料 |
| 著者 | 支倉凍砂 |
| 位置づけ | 支倉凍砂のデビュー作 |
| イラスト・キャラクター原案 | 文倉十 |
| レーベル | 電撃文庫 |
| 刊行開始 | 2006年 |
| 15周年 | 2021年 |
| 内容 | 馬車で各地をめぐり物品を取引する行商人クラフト・ロレンスが、狼の耳と尻尾を有した美しい少女・ホロと出会って始まる物語 |
| 続編小説 | 狼と香辛料 Spring Log(電撃文庫) |
| スピンオフ | 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙(電撃文庫) |
| 旧TVアニメ | 2008年、2009年 |
| 新作アニメ | 狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF |
| 新作の位置づけ | シリーズ15周年フィナーレ企画として発表された完全新作アニメプロジェクト |
| 新作の放送 | テレビ東京ほか/2024年4月1日深夜スタート(2024春クール) |
| 総監督 | 高橋丈夫 |
| 監督 | さんぺい聖 |
| 音楽 | Kevin Penkin |
| プロデュース | ENISHIYA |
| アニメーション制作 | パッショーネ |
| 第2期 | 制作決定。ロレンスとホロが船に乗り新たな地へ向かうビジュアルを公開 |
続投したキャストと新作の座組
作り直しでありながら、声は前と同じ人が務めています。
コミックナタリーが2023年6月29日および2024年2月25日に掲載した情報です。
| 役割 | 担当 | 備考 |
|---|---|---|
| クラフト・ロレンス | 福山潤 | 2008年・2009年のTVアニメから続投 |
| ホロ | 小清水亜美 | 2008年・2009年のTVアニメから続投 |
| ノーラ・アレント | 中原麻衣 | 続投 |
| そのほかの出演 | 浪川大輔、大塚芳忠、郷田ほづみ | — |
| 原作 | 支倉凍砂(「狼と香辛料」電撃文庫刊) | — |
| キャラクター原案 | 文倉十 | — |
| 総監督 | 高橋丈夫 | — |
| 監督 | さんぺい聖 | — |
| 音楽 | Kevin Penkin | — |
| プロデュース | ENISHIYA | — |
| アニメーション制作 | パッショーネ | — |
主要3人が続投しています。福山潤さん、小清水亜美さん、中原麻衣さん。
一方で制作は別です。アニメーション制作はパッショーネ、総監督は高橋丈夫さん、監督はさんぺい聖さん。
音楽はKevin Penkinさん。海外の作曲家が入っています。
つまり声は前と同じで、作る側は新しいという構成になります。
15周年フィナーレ企画として始まった
このアニメは節目の企画として発表されました。
コミックナタリーが2023年6月29日に報じた内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 刊行開始 | 2006年(支倉凍砂のデビュー作) |
| 15周年 | 2021年 |
| 企画の位置づけ | 「狼と香辛料」シリーズの15周年フィナーレ企画として発表された完全新作アニメプロジェクト |
| 制作決定の発表 | 2022年2月25日。支倉凍砂と文倉十のコメントも到着 |
| 放送決定の発表 | 2023年6月29日。第1弾PVとコンセプトビジュアルを公開 |
| 放送開始 | 2024年4月1日深夜(テレビ東京ほか) |
| コンセプトビジュアル | 好物のリンゴを前に上機嫌のホロと、優しい眼差しで見守るロレンス |
「15周年フィナーレ企画」という言葉が使われています。始まりではなく締めくくりとして立てられた企画です。
2021年が15周年で、制作決定の発表が2022年2月25日、放送が2024年4月。周年からは時間が経っています。
制作決定から放送まで約2年2か月(2022年2月25日→2024年4月1日)。
第1弾PVでは「彼らの象徴的な出会いのシーン」が公開されました。続編ではなく最初からだと分かる内容です。
先行上映会で配られたもの
放送前に第1話から第4話がまとめて上映されました。
コミックナタリーが2024年2月25日に報じた内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上映範囲 | 第1話から第4話まで |
| 日時 | 2024年3月17日(日)13時〜 |
| 会場 | 東京・TOHOシネマズ池袋/TOHOシネマズ新宿/大阪・TOHOシネマズ梅田 |
| 入場者特典1 | 原作者・支倉凍砂の書き下ろしデジタル短編小説 |
| 入場者特典2 | キャラクター原案・文倉十 描き下ろしイラストポストカード |
| 舞台挨拶 | TOHOシネマズ池袋で本編上映後にホロ役・小清水亜美が登壇 |
入場者特典が原作者の書き下ろし小説でした。グッズではなく読み物です。しかもデジタル短編という形式。
特典は2種類ともすべての劇場で配布されました。会場ごとに分けていません。
4話ぶんをまとめて上映しています。1話だけの先行上映ではありません。
第1期の後半で旧アニメが描かなかった範囲に入り、第2期へ
作り直しから先に進みます。
コミックナタリーの記事および見出しから確認できる内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 第2期 | 制作決定を発表。新ビジュアルも公開 |
| 第2期のビジュアル | ロレンスとホロが船に乗り新たな地へ向かう構図。スタッフも公開 |
| 新章 | 「過去のアニメで描かれなかった新章突入」として新ビジュアルとキャストを公開 |
| 第1クールの後 | 第2クールの本予告が到着。新キャストやOP・ED曲も明らかに |
| 第1期の放送 | 2024年4月〜9月 |
「過去のアニメで描かれなかった新章」という表現が使われています。旧アニメが到達しなかった範囲に入るということで、2024年8月19日放送の第1期第20話から、第4章「異教の神々の伝承」篇に入りました(MANTANWEB)。
つまり作り直しは通過点でした。最初からやり直して、旧作が止まった先へ進む構成になります。
第1期は2クール(2024年4月〜9月)。第2クールの本予告で新キャストとOP・ED曲が発表されました。
小説シリーズの構成
本編のほかに続編とスピンオフがあります。
コミックナタリーが2023年6月29日に掲載した内容です。
| 区分 | 作品 | 刊行 |
|---|---|---|
| 本編 | 狼と香辛料 | 2006年より電撃文庫 |
| 続編 | 狼と香辛料 Spring Log | 電撃文庫より刊行中 |
| スピンオフ | 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 | 電撃文庫より刊行中 |
| 著者 | 支倉凍砂 | デビュー作が「狼と香辛料」 |
| イラスト | 文倉十 | — |
本編のほかに2系統あります。続編の「Spring Log」と、スピンオフの「狼と羊皮紙」。
いずれも電撃文庫で刊行中と記されています。本編が終わってシリーズが止まったわけではありません。
支倉凍砂さんにとって「狼と香辛料」はデビュー作です。2006年から続いています。
ここから先は筆者の見方です
ここから先は公表情報からの筆者の解釈です。関係者の説明ではありません。

演者が「続編だと思っていた」ことの意味
福山潤さんは「台本をもらうまでは、続編だと思っていたので読んで正直驚きました」と書きました。出演が決まった段階でも続編だと思っていたことになります。
筆者の見方では、続投という事実が誤解を生んだのだと思います。同じ役者に声がかかれば、ふつうは続きだと考えます。作り直しなら配役からやり直すことも多い。
そして視聴者も同じ勘違いをしやすい。声が同じなので、続きに見えます。実際には最初の出会いから描き直されています。ここは筆者の読みです。
「フィナーレ企画」から第2期に進んだこと
このアニメは15周年の「フィナーレ企画」として発表され、第1期の第20話(2024年8月)で「過去のアニメで描かれなかった新章」に入り、その後に第2期も決まりました。
筆者の見方では、フィナーレという言葉が結果的に外れた形です。締めくくりとして始めた企画が、旧作を超える範囲へ続いています。
作り直しから始めた1期の後半で未映像化の範囲へ入り、2期へ続く。結末に向かう入口になったのではないか。ここは筆者の整理です。
どこから読むか・観るか
ここは筆者の判断になります。
2024年版から観て問題ありません。続編ではなく完全新作で、ロレンスとホロの出会いから始まります。旧アニメ(2008年・2009年)を観ていなくても入れます。
旧アニメを観ていた人には、声が同じという体験があります。小清水亜美さんが「当時やりたくても実力不足で出来なかった表現へのチャレンジと当時だからこそ出来た事との塩梅」と書いているとおり、同じ役の演じ直しとして比べられます。
小説は2006年刊行開始の本編から。続編「Spring Log」とスピンオフ「新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙」が電撃文庫で刊行中です。アニメで足りなくなったらこちらに進めます。
第1期の第20話からは、旧アニメが描かなかった範囲に入っています。そこから先は旧アニメだけを追ってきた人にとって初めての内容です。配信・放送状況は時期によって変わるため確認してください。
どこで読める?
「狼と香辛料」は支倉凍砂さんのデビュー作で、2006年より電撃文庫から刊行されています。イラストは文倉十さん。続編「狼と香辛料 Spring Log」とスピンオフ「新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙」も電撃文庫から刊行中です。
旧TVアニメは2008年と2009年に放送されました。
新作アニメ「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」は2024年4月1日深夜よりテレビ東京ほかで放送。アニメーション制作はパッショーネ、総監督は高橋丈夫さん、監督はさんぺい聖さん、音楽はKevin Penkinさんです。
第2期も制作されています。配信・放送状況は時期によって変わるため確認してください。
よくある質問
2024年のアニメは前作の続き?
続きではありません。「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」は完全新作アニメプロジェクトで、ロレンスとホロの出会いから描かれます。
声優は前と同じ?
同じです。ロレンス役の福山潤さん、ホロ役の小清水亜美さんが2008年・2009年のTVアニメから続投しています。ノーラ・アレント役の中原麻衣さんも続投です。
福山潤は何とコメントした?
「まさかまたアニメシリーズでロレンスを自分が演じる事になるだろうとは思っていませんでした。しかも、台本をもらうまでは、続編だと思っていたので読んで正直驚きました」と述べています。
小清水亜美は?
「当時やりたくても実力不足で出来なかった表現へのチャレンジと当時だからこそ出来た事との塩梅を模索しながら新たなホロを生み出せたら」とコメントしています。
新作アニメの制作は?
アニメーション制作はパッショーネ、総監督は高橋丈夫さん、監督はさんぺい聖さん、音楽はKevin Penkinさん、プロデュースはENISHIYAです。
いつ放送された?
2024年4月1日深夜よりテレビ東京ほかで放送開始。第1期は2024年4月から9月までです。
なぜ作り直しになった?
「狼と香辛料」シリーズの15周年フィナーレ企画として発表された完全新作アニメプロジェクトだと説明されています。刊行開始は2006年で、15周年は2021年でした。
第2期はどこから?
「過去のアニメで描かれなかった新章」には、第1期の第20話(2024年8月19日放送)ですでに入っています。第2期はその先の物語で、ビジュアルはロレンスとホロが船に乗り新たな地へ向かう構図です。
旧アニメを観ていないと分からない?
分からないということはありません。完全新作で出会いから描かれるため、2024年版から入れます。
小説はどこまで出ている?
本編のほか、続編「狼と香辛料 Spring Log」とスピンオフ「新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙」が電撃文庫から刊行中です。
まとめ
2024年の『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』は、2008年・2009年のアニメの続きではありません。完全新作、つまり最初からの作り直しです。これは演じる側も取り違えていました。ロレンス役で続投した福山潤さんは「まさかまたアニメシリーズでロレンスを自分が演じる事になるだろうとは思っていませんでした。しかも、台本をもらうまでは、続編だと思っていたので読んで正直驚きました」と述べています。ホロ役の小清水亜美さんも続投し、「当時やりたくても実力不足で出来なかった表現へのチャレンジと当時だからこそ出来た事との塩梅を模索しながら新たなホロを生み出せたら」とコメントしました。この企画はシリーズ15周年のフィナーレ企画として発表された完全新作アニメプロジェクトです。制作はパッショーネ、総監督は高橋丈夫さん、音楽はKevin Penkinさん。第1期の第20話で「過去のアニメで描かれなかった新章」に入り、第2期の制作も決まっています。
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出典
- コミックナタリー「狼と香辛料」新作アニメは2024年放送!ロレンス役の福山潤&ホロ役の小清水亜美が続投(2023年6月29日)
- コミックナタリー アニメ「狼と香辛料」先行上映会で支倉凍砂書き下ろし小説配布 小清水亜美の登壇も(2024年2月25日)
- コミックナタリー TVアニメ「狼と香辛料」テレ東ほかにて4月1日深夜に放送スタート
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本記事の画像は公式サイト・公式YouTubeが公開したものを、出典を示して引用しています。文章の引用も必要な範囲にとどめました。©2024 支倉凍砂・KADOKAWA/ローエン商業組合
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