OZXLOG好きの、その先へ。
v0.7.34

のだめカンタービレ|「カンタービレ=歌うように」が本当にミュージカルになった

のだめカンタービレ 全25巻ガイド アイキャッチ

※本記事は、公式サイト・出版社・ニュースサイトで公開されている情報をもとにまとめています。推測にあたる部分は、その旨を書いています。

『のだめカンタービレ』の「カンタービレ」は音楽用語で、「歌うように」という意味です。そしてこの作品は2023年、本当にミュージカルになりました。のだめ役は2006年のTVドラマと同じ上野樹里さん。しかも本人にとって初舞台・初ミュージカルでした。この記事では、全25巻の原作が新装版で13巻に再編された経緯とあわせて、この作品がどこまで広がったのかを整理します。

📘 この記事でわかること

  • 原作の巻数と完結時期
  • 新装版が13巻に再編されたこと
  • ミュージカル化とキャスト
  • 上野樹里にとって初舞台だったこと
  • シンフォニックコンサートの内容
  • 最終巻に収録された番外編

📈 数字で見るのだめカンタービレ

全25巻
原作の巻数。Kiss(講談社)で2001年から2010年まで連載
全13巻
連載20周年を記念した新装版の巻数。2021年9月13日から毎月1冊ずつ刊行
17年
TVドラマ(2006年)からミュージカル(2023年)まで。のだめ役はどちらも上野樹里
11P
新装版1巻の描き下ろしページ数。二ノ宮知子が「頑張った」と書いている

どの版を読めばいいのか

🔑 通常版全25巻か、新装版全13巻か

  1. 通常版は全25巻。2010年12月13日に最終25巻が発売され、描き下ろし番外編「ターニャ カンタービレ」が収録されています。
  2. 新装版は全13巻。連載開始20周年を記念して2021年9月13日から毎月1冊ずつ刊行されました。1巻は通常版の1・2巻ぶんの内容です。
  3. 新装版には描き下ろしが付きます。全巻のカバーを二ノ宮知子さんが描き下ろし、おまけページも追加されています。

冊数を減らしたいなら新装版、番外編「ターニャ カンタービレ」まで含めて元の形で読みたいなら通常版、という選び方になります。

公表されている内容

『のだめカンタービレ』は二ノ宮知子さんの漫画です。Kiss(講談社)で2001年から2010年まで連載されました。天才的なピアノのセンスを持つ一風変わった女子・のだめこと野田恵と、指揮者を目指す完璧主義者の青年・千秋真一が繰り広げるラブコメディです。

完結、新装版、そしてミュージカル。3つの節目を見ていきます。

新装版は「表紙の絵も描き下ろしも進化している」

2021年9月13日、新装版1巻が発売されました。そのときの作者コメントです。

「20年前より、表紙の絵も描き下ろしも進化しているので、新しい『のだめ』も楽しんでください! 1巻は描き下ろしが11Pもあります。頑張ったので是非見てください!」
— 二ノ宮知子(作者)(出典:コミックナタリー 二ノ宮知子「のだめカンタービレ」連載20周年!新装版全13巻が刊行開始(2021年9月13日))

「1巻は描き下ろしが11Pもあります」。新装版は単に判型を変えただけではありません。全13巻のカバーをすべて描き下ろし、おまけページも追加されています。

全巻購入特典として「クリアしおりセット」も用意されました。全13巻のカバーイラストに描き下ろしイラストを加えた14枚のしおりがセットになる、という内容です。13巻に対して14枚。1枚多いのがこの企画らしいところです。

刊行は毎月1冊ずつ。1巻が通常版の1・2巻を収録しているので、25巻が13巻にまとまる計算になります。

「のだめが本当に“カンタービレ”しちゃうんだ!」

2023年にミュージカルが上演され、のだめ役を上野樹里さんが務めました。2025年のシンフォニックコンサート発表時のコメントです。

「漫画がドラマや映画になって、その後自分も家庭を持った後で、またのだめを演じるとは思っていなかったのですが、それがまさかの、初舞台で初ミュージカルになるとは! 当時ミュージカルと聞いて、のだめが本当に“カンタービレ(=歌うように)”しちゃうんだ!と思ったのですが、何と今回はさらにそれがアリーナコンサートで台湾にも行くなんて!」
— 上野樹里(のだめ役)(出典:コミックナタリー ミュージカル「のだめカンタービレ」コンサートが9月に 上野樹里らキャストも参加(2025年6月17日))

「初舞台で初ミュージカル」。2006年のTVドラマでのだめを演じた上野さんにとって、2023年のミュージカルが舞台デビューだったことになります。

そして「のだめが本当に“カンタービレ(=歌うように)”しちゃうんだ!」。タイトルの「カンタービレ」は音楽用語で「歌うように」という意味です。ミュージカル化によって、題名がそのまま実現しました。

上野さんは「漫画がドラマや映画になって、その後自分も家庭を持った後で、またのだめを演じるとは思っていなかった」とも書いています。2006年のドラマから17年後の再演でした。

シュトレーゼマン役も同じ人だった

ミュージカルとコンサートには、竹中直人さんもシュトレーゼマン役で参加しています。コメントの調子がそのままキャラクターです。

「あののだめがフルオーケストラコンサートで再び帰ってくる?! そしてまさか?!また私がミルヒー?! 本当に?! 私が再びシュトレーゼマンをやるのか?!?! うおー!!」
— 竹中直人(シュトレーゼマン役)(出典:コミックナタリー ミュージカル「のだめカンタービレ」コンサートが9月に 上野樹里らキャストも参加(2025年6月17日))

「また私がミルヒー?!」。ミルヒーはシュトレーゼマンの愛称です。驚きの表現がそのまま役の口調になっています。

千秋真一役は三浦宏規さん。三浦さんは「千秋楽を迎えた時にプロデューサーの方と『この作品コンサートバージョンにしても面白そうですね!』なんて話をしていたのですが、まさか本当に現実になるとは思いませんでした」とコメントしました。

現場の雑談から企画が実現したという証言です。2023年のミュージカル千秋楽での会話が、2025年のコンサートになりました。

のだめカンタービレの基本情報

項目内容
作品名のだめカンタービレ
作者二ノ宮知子
連載Kiss(講談社)。2001年から2010年まで
巻数全25巻。最終25巻は2010年12月13日発売
最終巻の収録描き下ろし番外編「ターニャ カンタービレ」。恋人の黒木とともに日本を訪れたターニャのドタバタを描く
新装版全13巻。2021年9月13日から毎月1冊ずつ刊行。連載開始20周年を記念したもの
新装版の内容全巻カバーを二ノ宮が描き下ろし、おまけページも追加。1巻は通常版の1・2巻の内容を収録
主人公のだめこと野田恵。天才的なピアノのセンスを持つ一風変わった女子
もう一人の主人公千秋真一。指揮者を目指す完璧主義者の青年
TVドラマ2006年
TVアニメ2007年(第2期・第3期も制作)
ミュージカル2023年上演。のだめ役は上野樹里、千秋真一役は三浦宏規、シュトレーゼマン役は竹中直人
シンフォニックコンサート2025年9月6・7日 台湾Taipei Music Center、9月13〜15日 東京ガーデンシアター
展覧会2022年に「のだめカンタービレ展」を開催。連載当時のネームや原稿を展示

通常版と新装版のちがい

どちらを買うか迷ったときのために、分かっている差を並べます。

✅ 作品・公式で確認できること
コミックナタリーに掲載された内容から整理しました。
項目通常版新装版
巻数全25巻全13巻
刊行2001年〜2010年12月13日2021年9月13日から毎月1冊ずつ
1巻の内容通常版1巻ぶん通常版の1・2巻の内容
カバー連載当時のもの全巻を二ノ宮知子が描き下ろし
追加要素最終25巻に描き下ろし番外編「ターニャ カンタービレ」おまけページを追加。1巻は描き下ろしが11ページ
購入特典(当時)25巻の帯でオリジナルグッズのプレゼント(直筆サイン入り複製カラー原画、マングースのワインバッグ、図書カード)一部書店でイラストカード。全巻購入特典としてクリアしおりセット(14枚)

25巻が13巻にまとまるのが新装版の最大の違いです。1冊あたりの厚みは増しますが、並べたときの棚の占有は半分近くになります。

ただし通常版にしかないものもあります。最終25巻の描き下ろし番外編「ターニャ カンタービレ」がそれです。恋人の黒木とともに日本を訪れたターニャのドタバタを描いた話で、25巻を買う理由になります。

逆に新装版にしかないのが、全13巻ぶんの描き下ろしカバーとおまけページ。どちらにも片方にしかない要素があるので、単純な上位互換ではありません。

ミュージカルとシンフォニックコンサート

2023年のミュージカルから、2025年のコンサートまでの体制です。

✅ 作品・公式で確認できること
コミックナタリーに掲載された情報です。
項目内容
ミュージカル上演2023年
のだめ役上野樹里(2006年のTVドラマと同じ)。本人にとって初舞台・初ミュージカル
千秋真一役三浦宏規
シュトレーゼマン役竹中直人
作詞・上演台本・演出上田一豪
音楽和田唱
クラシック音楽監修茂木大輔
コンサート(台湾)2025年9月6日(土)・7日(日)、Taipei Music Center
コンサート(東京)2025年9月13日(土)〜15日(月)、東京ガーデンシアター
東京公演の演奏東京フィルハーモニー交響楽団
演奏曲作中でも使用されたベートーヴェン「交響曲第7番」、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」など
楽曲和田唱が手がけたオリジナル楽曲と、コンサートのために書き下ろした楽曲
製作東宝、講談社、フジテレビジョン、ライブエグザム

作詞・上演台本・演出、音楽、クラシック音楽監修の3役がミュージカルから続投しています。上田一豪さん、和田唱さん、茂木大輔さん。コンサートはミュージカルの延長として組まれました。

東京公演では東京フィルハーモニー交響楽団が演奏します。作中で使われたベートーヴェンの「交響曲第7番」やガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が実際に鳴る、という企画です。

台湾公演が先で、東京公演が後という順番も特徴的です。9月6・7日に台北、9月13〜15日に東京。海外から始まる日程でした。

完結から現在までの流れ

2010年の完結後も、この作品は動き続けています。

✅ 作品・公式で確認できること
コミックナタリーの記事で確認できる日付です。
時期できごと
2001年Kiss(講談社)で連載開始
2006年TVドラマ化
2007年TVアニメ化(第2期・第3期も制作)
2010年12月13日最終25巻を発売。描き下ろし番外編「ターニャ カンタービレ」を収録
2010年12月25日Kiss1号に「のだめ☆小冊子」が付属。24巻限定版同梱のオリジナルアニメDVDを漫画化した「のだめカンタービレ:怪」を収録
2021年9月13日連載20周年を記念し、新装版全13巻の刊行を開始
2022年6月13日連載20周年の展覧会とクラシックコンサートの開催を発表
2022年9月12日初のミュージカル化を発表。2023年秋にシアタークリエで上演すると告知
2022年9月〜10月「のだめカンタービレ展」を開催。連載当時のネームや原稿を展示
2023年ミュージカルを上演。東京・シアタークリエで10月3日〜29日、11月3〜4日に長野公演(東宝)
2025年6月17日シンフォニックコンサートの開催を発表
2025年9月台湾と東京でシンフォニックコンサートを開催
映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』予告 出演:上野樹里/玉木宏(マイシアターD.D. 公式チャンネル)

完結から11年後に新装版、12年後にミュージカル化の発表という流れです。連載20周年(2021年)が起点になっています。

2022年の「のだめカンタービレ展」では、連載当時のネームや原稿が展示されました。うこん箱入りミニタオル付きの入場券も用意されています。

2010年12月に発売されたKiss1号の付録「のだめ☆小冊子」には、24巻限定版に同梱されたオリジナルアニメDVDを漫画化した「のだめカンタービレ:怪」が収録されました。アニメを漫画に戻すという、順序の逆転した企画です。

ここから先は筆者の見方です

❓ まだ分かっていないこと(以下は推測です)
ここから先は公表情報からの筆者の解釈です。関係者の説明ではありません。

なぜミュージカルが合ったのか

上野樹里さんは「のだめが本当に“カンタービレ(=歌うように)”しちゃうんだ!」と書きました。この一致は偶然ではないと思います。

筆者の見方では、この作品は最初から音が鳴らない前提で音楽を描いてきた作品です。漫画には音がありません。ドラマとアニメで音が付き、ミュージカルで人が歌い、コンサートでオーケストラが鳴る。

段階を追って音が増えていった、と整理できます。題名の「カンタービレ」が、最後に文字どおりになった。ここは筆者の受け取り方です。

上野樹里の初舞台がのだめだったこと

2006年のドラマでのだめを演じた人が、17年後に同じ役で初めて舞台に立つ。上野さんは「またのだめを演じるとは思っていなかった」と書いています。

筆者としては、これは配役というより再会に近いと思います。役者が別の役で舞台デビューしてから、のだめに戻ってきたのではありません。舞台に立つこと自体がのだめから始まりました。

竹中直人さんのシュトレーゼマン役も同じです。「また私がミルヒー?!」という驚き方に、久しぶりに呼ばれた人の反応が出ています。ここは筆者の解釈です。

どちらの版を買うべきか

通常版全25巻と新装版全13巻。ここは筆者の判断です。

これから読み始めるなら新装版をおすすめします。13冊で済み、描き下ろしカバーとおまけページが付きます。1冊あたりの分量が増えるぶん、読み進めるリズムも取りやすいはずです。

すでに読んだことがあって買い直すなら通常版の25巻だけは別途、という手もあります。番外編「ターニャ カンタービレ」は通常版の最終巻にしかない描き下ろしです。ここは好みの問題です。

どこで読める?

原作は講談社から全25巻。最終25巻は2010年12月13日発売です。

新装版は全13巻。2021年9月13日から毎月1冊ずつ刊行されました。

TVドラマ(2006年)、TVアニメ(2007年〜、第2期・第3期あり)、劇場版があります。配信先は時期によって変わるため、視聴前に確認してください。

ミュージカルは2023年に上演され、シンフォニックコンサートが2025年9月に台湾と東京で開催されました。

よくある質問

のだめカンタービレは全何巻?

全25巻です。Kiss(講談社)で2001年から2010年まで連載され、最終25巻は2010年12月13日に発売されました。

新装版は何巻?

全13巻です。連載開始20周年を記念して2021年9月13日から毎月1冊ずつ刊行されました。1巻は通常版の1・2巻の内容を収録しています。

新装版と通常版はどちらがいい?

新装版は全巻カバー描き下ろしとおまけページ付きで13冊にまとまります。一方、通常版の最終25巻にしかない描き下ろし番外編「ターニャ カンタービレ」もあります。

ミュージカル版はある?

あります。2023年に上演され、のだめ役は上野樹里さん、千秋真一役は三浦宏規さん、シュトレーゼマン役は竹中直人さんでした。

のだめ役はドラマと同じ人?

はい。2006年のTVドラマでのだめを演じた上野樹里さんです。本人にとってミュージカルが初舞台・初ミュージカルでした。

シンフォニックコンサートとは?

2025年9月に台湾のTaipei Music Centerと東京ガーデンシアターで開催されたコンサートです。東京公演では東京フィルハーモニー交響楽団が演奏しました。

どんな曲が演奏された?

作中でも使用されたベートーヴェンの「交響曲第7番」やガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」などです。和田唱さんによるオリジナル楽曲と書き下ろし楽曲も使われました。

「カンタービレ」の意味は?

音楽用語で「歌うように」という意味です。上野樹里さんもコメントの中でそう説明しています。

まとめ

『のだめカンタービレ』は二ノ宮知子さんの漫画で、Kiss(講談社)で2001年から2010年まで連載され全25巻。最終25巻は2010年12月13日発売で、描き下ろし番外編「ターニャ カンタービレ」が収録されています。連載開始20周年を記念して2021年9月13日からは新装版全13巻の刊行が始まり、全巻のカバーを二ノ宮さんが描き下ろし、おまけページも追加されました。1巻は描き下ろしが11ページあります。そして2023年、この作品はミュージカルになりました。のだめ役は2006年のTVドラマと同じ上野樹里さん。本人にとって初舞台・初ミュージカルで、「のだめが本当に“カンタービレ(=歌うように)”しちゃうんだ!と思った」とコメントしています。2025年9月には台湾と東京でシンフォニックコンサートが開催され、東京公演では東京フィルハーモニー交響楽団が演奏しました。

あわせて読みたい

出典

出典を示したうえで、必要な範囲だけを引用しています。本記事に画像は掲載していません。©二ノ宮知子/講談社

📣 この記事どうでした?ワンタップで教えてください

🔥 今週よく読まれた記事

読み込み中…