※本記事は、公式サイト・出版社・ニュースサイトで公開されている情報をもとにまとめています。推測にあたる部分は、その旨を書いています。
HUNTER×HUNTERのアニメを観ようとして、どこから入ればいいのか分からなくなった方は多いと思います。1999年版と2011年版があり、OVAが3シリーズ、劇場版が2本。この記事では、その並びを整理します。最初に押さえるべき点はひとつです。1999年版と2011年版は続編の関係ではありません。2011年版は第1話から作り直されており、スタッフも声優も総入れ替えされています。つまり「どちらかを選ぶ」のが正しい入り方です。
📘 この記事でわかること
- 1999年版と2011年版の関係
- スタッフと声優が3回総入れ替えされていること
- OVA3シリーズと劇場版2本の位置
- 2011年版がどの編まで描いたのか
- 第1話からのBlu-ray BOXが最後に出た話
- 配信で観られるようになった時期
📈 数字で見るHUNTER×HUNTERの映像化
アニメはどれから観ればいいのか
🔑 1999年版か2011年版、どちらか一方を選ぶ
- 2011年版から入るのが素直です。ハイビジョン制作で第1話から作り直されており、原作の「会長選挙編」まで進みます。2025年3月1日からTVerでも配信が始まりました。
- 1999年版は別の作品として観る。全62話で、続きはOVA3シリーズに分かれています。2011年版の前段として観るものではありません。
- 劇場版2本は2011年版の側です。『緋色の幻影』(2013年1月12日公開)と『-The LAST MISSION-』(2013年12月27日公開)で、いずれもTVシリーズ本編とは別のオリジナル作品です。
1999年版と2011年版でゴンの声も違います。両方観ると印象がかなり変わるので、比べるのも楽しみ方のひとつです。
資料で確認できること
『HUNTER×HUNTER』は冨樫義博さんが『週刊少年ジャンプ』1998年14号から連載している作品です。主人公の少年ゴン=フリークスが、まだ見ぬ父ジンに会うためハンターを目指します。
この作品の映像化は、同じ原作を何度も作り直す形で進みました。その痕跡がいちばんはっきり出ているのが、Blu-ray BOXの発売順です。
第1話からのBOXが、最後まで出ていなかった
2023年、2011年版アニメの「ハンター試験編・ゾルディック家編」のBlu-ray BOXが発売されました。コミックナタリーの特集はその事情をこう書いています。
「2011年から2014年にかけて放送されたTVアニメ「HUNTER×HUNTER」。このたび唯一Blu-ray BOX化されていなかったハンター試験編・ゾルディック家編のBOXが発売されることとなった。」
つまり第1話から第25話までの最初の区間だけが、最後までBOX化されていなかったということです。天空闘技場編、幻影旅団編、G.I編、キメラアント編、選挙編——後ろの編が先に出揃い、冒頭が最後に来ました。放送終了から約9年後の2023年3月22日発売です。
収録は第1話「タビダチ×ト×ナカマタチ」から第25話「ミエナイ×ト×アエナイ」まで。ただし第13話「ゴンヨリ×ノ×タヨリ」は総集編のため未収録です。25話ぶんのうち1話が抜けている形になります。
パッケージにはアニメのキャラクターデザインを担当した吉松孝博さんの描き下ろしイラストが使われ、ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの4人が描かれました。
ハンター試験は「会場に着くまで」が試験だった
同じ特集は、アニメ序盤の内容も振り返っています。第1話から第3話で描かれる部分について、こう書かれています。
「わずかな情報を頼りに会場へとたどり着くことも試験の一環であり、会場到達までにさまざまな予備審査が行われているのだ。」
志望者に配られる通知には、試験会場の日時と会場の大雑把な場所しか書かれていません。ハンター試験には毎年数百万人の腕利きが集まると言われ、会場にたどり着けるのは1万人に1人とされています。
ゴンたちが受験した第287期では、会場に到達したのが405人。ここから先の人数の減り方が、この作品の序盤の緊張感を作っています。具体的な数字は下の表にまとめました。
同特集では、序盤で早々に登場する受験者トンパについても触れられています。今回が35回目の受験で歴代2位、本試験連続出場回数は30回でダントツの1位という設定で、その正体は受験者が脱落していく様子を楽しむ“新人つぶし”だと説明されています。
HUNTER×HUNTERの映像化 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原作 | 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』(『週刊少年ジャンプ』1998年14号より連載) |
| パイロット版 | ジャンプ・スーパー・アニメツアー’98で限定上映。非売品OVAとして応募者全員サービスで配布 |
| パイロット版の制作 | 監督:阿部記之/アニメーション制作:スタジオぴえろ |
| アニメ第1作 | 日本アニメーション制作。フジテレビ系で1999年10月16日〜2001年3月31日、全62話 |
| 第1作の続編 | OVA3シリーズ。『HUNTER×HUNTER』(4巻8話)、『GREED ISLAND』(4巻8話)、『G・I Final』(7巻14話) |
| アニメ第2作 | マッドハウス制作。日本テレビ系(NNN)で2011年10月2日〜2014年9月23日 |
| 第2作の特徴 | ハイビジョン制作。作品冒頭から新たに制作しており、日本アニメーション版の続編ではない |
| 第2作のキャラクターデザイン | 吉松孝博 |
| 劇場版1作目 | 『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』2013年1月12日公開 |
| 劇場版2作目 | 『劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-』2013年12月27日公開 |
| 第2作が描いた範囲 | 2013年4月からキメラアント編(初アニメ化)、2014年7月から会長選挙編 |
| 配信 | 2025年3月1日からTVerで初配信 |
| 舞台 | 2023年5月に第1弾が開幕。以降シリーズ化され、第4弾はキメラアント編を前後編で上演 |
3つの映像化を並べる
パイロット版、1999年版、2011年版。この3つはいずれもスタッフとキャストが入れ替わっています。並べて確認します。
公表されている制作情報です。
| 項目 | パイロット版(1998年) | 第1作(1999年) | 第2作(2011年) |
|---|---|---|---|
| 制作 | スタジオぴえろ | 日本アニメーション | マッドハウス |
| 放送・上映 | ジャンプ・スーパー・アニメツアー’98で限定上映 | フジテレビ系 1999年10月16日〜2001年3月31日 | 日本テレビ系(NNN) 2011年10月2日〜2014年9月23日 |
| 話数 | 1本(OVAとして配布) | 全62話 | 約3年間の放送 |
| 前作との関係 | — | パイロット版からスタッフとキャストを一新 | 第1作からスタッフとキャストを一新。続編ではない |
| 映像仕様 | — | — | ハイビジョン制作 |
| 描いた内容 | ゴンがクジラ島を旅立ち、クラピカ・レオリオと出会い、船での攻防まで | 続編はOVA3シリーズに分岐 | 冒頭から作り直し、会長選挙編まで |
| 劇場版 | — | — | 『緋色の幻影』『-The LAST MISSION-』の2本 |
3回作られて、3回とも作り手と声が変わっています。パイロット版のゴンは松本梨香さん、クラピカは日髙のり子さん、レオリオは林延年さん。2011年版ではゴンを潘めぐみさん、キルアを伊瀬茉莉也さんが演じており、この2人によるWebラジオが2011年から2013年まで配信されていました。
同じ原作を3回、しかも毎回ゼロから作り直す。長期作品の映像化ではリメイクが珍しくありませんが、この作品はリメイクのたびに前作との連続性を切っている点が特徴です。2011年版は「作品冒頭から新たに制作しており、日本アニメーション版の続編ではない」と明記されています。
だから「1999年版を観てから2011年版」という順番は必要ありません。どちらかを選ぶ、あるいは両方を別物として観る。それが正しい向き合い方です。
2011年版の編とBlu-ray BOXの発売順
2011年版は編ごとにBOX化されました。その並びを見ると、冒頭だけが後回しになっていたことが分かります。
コミックナタリーの特集に記載されたBOXの一覧から整理しました。
| 編 | BOXの状況 |
|---|---|
| ハンター試験編・ゾルディック家編(第1〜25話) | 2023年3月22日にようやく発売。それまで唯一BOX化されていなかった |
| 天空闘技場編 | Blu-ray BOX・DVD-BOXが先に発売済み |
| 幻影旅団編 | Blu-ray BOX・DVD-BOXが I と II に分かれて発売済み |
| G.I編 | Blu-ray BOX・DVD-BOXが発売済み |
| キメラアント編 | BD-BOX・DVD-BOXが Vol.1 から Vol.4 まで発売済み |
| 選挙編 | BD-BOX・DVD-BOXが発売済み |
キメラアント編はBOXが4分割されています。原作でも最も長く、2013年4月から初めてアニメ化された編です。作品全体の中でこの編が占める比重が、BOXの数にそのまま出ています。
幻影旅団編も I・II の2分割。一方でハンター試験編とゾルディック家編は、25話ぶんがまとめて1つのBOXに収められました。序盤2編と後半1編が、パッケージ上ほぼ同じ分量として扱われていることになります。
2023年3月のBOXには、2011年から2013年まで放送・配信されていたWebラジオ「潘めぐみ・伊瀬茉莉也のHUNTER×HUNTER HUNTER STUDIO」を復活させた特典CDが付きました。放送当時の企画が、9年後のBOXで戻ってきた形です。
第287期ハンター試験の人数
アニメ第1話から第21話で描かれるハンター試験の、人数の推移です。減り方が極端です。
コミックナタリーの特集に記載された数字です。
| 段階 | 人数 | 内容 |
|---|---|---|
| 試験会場に到達 | 405人 | 会場にたどり着けるのは1万人に1人と言われている |
| 第一次試験 | — | 二次試験会場まで試験官に“ついていく”だけ。何十kmも走る |
| 第二次試験に残った | 約150人 | 美食ハンターのメンチとブハラが指定する料理を作る |
| 第三次試験 | 40人 | トリックタワーの頂上から制限時間内に生きて降りる |
| 第四次試験 | 24人 | 受験番号のプレートを奪い合うサバイバル |
| 最終試験 | 9人 | うち6人が初受験のルーキー。新人が合格できる割合は3年に1人と言われている |
405人から9人。2%まで削られます。しかも最終試験は勝ち抜け制のトーナメントで、最後まで負けた1人だけが不合格という形式。相手に「まいった」と言わせれば勝ちで、殺した時点で失格という条件でした。
最終試験に残った9人のうち6人がルーキーで、新人の合格率は3年に1人と言われている——特集はこの年を「大豊作」と書いています。第287期という設定の中で、ゴンたちの世代が異常だったことになります。
こうした数字が序盤で積み上げられるため、あとから「この作品は設定が細かい」と言われます。アニメで観ると、この段階のテンポの良さが特に効きます。
ここから先は筆者の見方です
ここから先は公表情報をもとにした筆者の判断です。公式の説明ではありません。
なぜ冒頭のBOXが最後になったのか
2011年版で、第1話からの区間だけがBOX化されずに残っていました。その理由を説明した資料には、本記事の調査範囲でたどり着けませんでした。
筆者の推測では、1999年版と内容が重なる区間だったことが関係していると思います。ハンター試験編とゾルディック家編は、1999年版でも描かれています。新規性のある編から出していったと考えると順番が説明できます。
ただしこれは推測です。権利や制作の事情など、別の理由も十分ありえます。
1999年版と2011年版、どちらが「正解」なのか
どちらも公式のアニメです。2011年版のほうが進んだ範囲が広く、映像も新しい。その意味では2011年版が標準になります。
ただし筆者は、1999年版を「古いほう」として片付けるのは損だと考えます。全62話でじっくり進む構成と、続きをOVA3シリーズに分けた形は、2011年版とはまったく違うリズムを持っています。
続編ではなく作り直しなのだから、比較対象として並べられる。2つの解釈が両方残っているのは、この作品の得をしている部分だと思います。
3回目の映像化はあるのか
2011年版は会長選挙編までを描いて2014年に終わりました。その先——暗黒大陸・王位継承編のアニメ化について、公式に発表された情報は本記事の調査範囲では確認できていません。
筆者の見方では、舞台がシリーズ化されていることが手がかりになりそうです。2023年5月に第1弾が開幕し、第2弾でヨークシンシティ編、第4弾でキメラアント編を前後編で上演しています。作品を動かす場が別に用意され続けています。
また2025年3月にTVerでの初配信が始まりました。過去作が新しい視聴者に届く動きが出ている、という点だけは事実として言えます。
どこで読める?
2011年版のTVアニメは2025年3月1日からTVerで配信が始まりました。最初は第1話から順に第25話まで(総集編の第13話は除く)を期間限定で配信する形でした(オリコン)。配信先は時期によって変わるため、視聴前に確認してください。
Blu-ray BOX・DVD-BOXは編ごとに発売されています。ハンター試験編・ゾルディック家編のBlu-ray BOXは2023年3月22日発売(バップ、Blu-ray4枚組+特典CD)です。
劇場版は『緋色の幻影』と『-The LAST MISSION-』の2本。いずれも2013年公開です。
原作は集英社ジャンプコミックスから刊行されています。巻数と編の対応は別記事で整理しています。
よくある質問
HUNTER×HUNTERのアニメは何種類ある?
1998年のパイロット版、1999年の日本アニメーション版(全62話)、2011年のマッドハウス版の3つです。ほかにOVA3シリーズと劇場版2本があります。
1999年版を観てから2011年版を観るべき?
その必要はありません。2011年版は作品冒頭から新たに制作されており、1999年版の続編ではないと明記されています。
2011年版はどこまで描いた?
会長選挙編までです。2013年4月からキメラアント編が初めてアニメ化され、2014年7月から会長選挙編に入りました。
声優は同じ?
違います。パイロット版、1999年版、2011年版でそれぞれスタッフとキャストが一新されています。2011年版のゴンは潘めぐみさん、キルアは伊瀬茉莉也さんです。
劇場版はどちらの版につながる?
2011年版の側です。『緋色の幻影』が2013年1月12日、『-The LAST MISSION-』が2013年12月27日に公開されました。
アニメはどこで観られる?
2025年3月1日からTVerで配信が始まりました(最初は第1〜25話を順に期間限定で配信)。Blu-ray BOX・DVD-BOXも編ごとに発売されています。
ハンター試験編のBlu-ray BOXが遅かったのは本当?
はい。2011年版で唯一BOX化されていなかったのがハンター試験編・ゾルディック家編で、2023年3月22日に発売されました。
まとめ
『HUNTER×HUNTER』のアニメは3回作られています。1998年のパイロット版(スタジオぴえろ)、1999年の日本アニメーション版(フジテレビ系、全62話)、2011年のマッドハウス版(日本テレビ系、2011年10月2日〜2014年9月23日)です。重要なのは、この3つがいずれも前作からスタッフとキャストを一新していること、そして2011年版が「作品冒頭から新たに制作しており、日本アニメーション版の続編ではない」と明記されていることです。1999年版を観てから2011年版へ、という順番は必要ありません。1999年版の続きはOVA3シリーズに分岐し、劇場版2本(『緋色の幻影』『-The LAST MISSION-』、ともに2013年)は2011年版の側にあります。2011年版は編ごとにBlu-ray BOX化されましたが、第1話からのハンター試験編・ゾルディック家編だけが最後まで出ておらず、2023年3月22日にようやく発売されました。2025年3月1日からはTVerでの配信も始まっています。
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出典
- コミックナタリー TVアニメ「HUNTER×HUNTER」ハンター試験編・ゾルディック家編が初Blu-ray BOX化!名キャラクターとともに各エピソードを振り返り(文 / 宮津友徳)
- Wikipedia HUNTER×HUNTER(メディア展開・アニメの節)
本文の引用はいずれも出典付きで、範囲を絞っています。画像の掲載はありません。©POT(冨樫義博)/集英社
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