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薬屋のひとりごと 漫画の違い|タイトルも巻数も違う2種を、刊行データで比べる

eyecatch_09 イメージ(AI生成)

※本記事は、公式サイト・出版社・ニュースサイトで公開されている情報をもとにまとめています。推測にあたる部分は、その旨を書いています。

『薬屋のひとりごと』のコミカライズは2種類あります。しかも「同じ作品の別バージョン」ではなく、出版社も雑誌も作画者も、そして正式なタイトルまで違います。書店で並んでいるのを見て迷った人のために、この記事では2種の刊行データを並べて、どちらを買うかの判断材料を整理します。あわせてアニメ・劇場版・実写ドラマ・外伝までの全体像もまとめました。

📘 この記事でわかること

  • 2種のコミカライズの正式タイトルと出版社の違い
  • 巻数の差と、年あたりの刊行ペースの違い
  • 特装版の付録の傾向が2種でまったく違うこと
  • 原作小説がどこから出ているか(版元が2回変わっている)
  • アニメ3期・劇場版・実写ドラマの予定
  • どちらを選ぶかの判断材料

📈 数字で見る薬屋のひとりごと

5700万部
シリーズ全世界累計発行部数(2026年8月時点)
2誌
コミカライズが並行連載されている月刊誌の数。2017年から
22巻と17巻
サンデーGX版とビッグガンガン版の既刊数(それぞれ2026年6月・7月時点)
2011年10月
「小説家になろう」で連載が始まった月

2種のコミカライズは何が違うのか

🔑 まずタイトルで見分けられる

  1. 『薬屋のひとりごと』——月刊ビッグガンガン(スクウェア・エニックス)版。作画はねこクラゲ、構成は七緒一綺。原作と同じタイトルです。
  2. 『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』——月刊サンデーGX(小学館)版。作画は倉田三ノ路。サブタイトルが付いているほうがこちらです。
  3. キャラクター原案は共通。どちらも原作は日向夏、キャラクター原案はしのとうこです。外伝を含む3誌すべてで共通しています。

つまり「猫猫の後宮謎解き手帳」という副題があるかないかが、いちばん簡単な見分け方です。

薬屋のひとりごとの基本情報

薬屋のひとりごと 公式サイトのキービジュアル
薬屋のひとりごと 公式サイトより(出典:shogakukan-comic.jp)
項目内容
原作日向夏(ライトノベル)
キャラクター原案しのとうこ
連載開始2011年10月、小説投稿サイト「小説家になろう」
最初の単行本2012年9月、Ray Books(主婦の友社)から第1部「後宮編」が刊行
現在のレーベルヒーロー文庫(主婦の友社→イマジカインフォス)。2014年8月に第1部が新装刊された
舞台架空の中華風帝国・茘(リー)。後宮に勤める官女・猫猫が薬学の知識で事件の謎を解く
累計部数全世界シリーズ累計5700万部突破(2026年8月時点)
コミカライズ①『薬屋のひとりごと』/月刊ビッグガンガン(スクウェア・エニックス)/作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺
コミカライズ②『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』/月刊サンデーGX(小学館)/作画:倉田三ノ路
外伝『薬屋のひとりごと外伝 小蘭回想録』/マンガUP!(スクウェア・エニックス)/七緒一綺が作画も担当
TVアニメ第1期2023年10月〜2024年3月、第2期2025年1月〜7月(いずれも連続2クール)、第3期は分割2クール(2026年10月〜/2027年4月〜)。日本テレビ系列ほか
劇場アニメ『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』2026年12月11日公開予定
実写ドラマ東宝とAmazon MGMスタジオの共同製作。2028年にAmazon Prime Videoで世界独占配信予定。猫猫役は芦田愛菜

2種のコミカライズを並べて比べる

2017年から、この作品は2つの月刊誌で別々の漫画家によるコミカライズが並行連載されています。「どちらが本家か」という関係ではなく、どちらも公式です。

✅ 作品・公式で確認できること
どちらも現在も刊行が続いています。巻数は執筆時点のもので、増えていきます。
項目ビッグガンガン版サンデーGX版
正式タイトル薬屋のひとりごと薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜
出版社・掲載誌スクウェア・エニックス/月刊ビッグガンガン小学館/月刊サンデーGX
作画ねこクラゲ倉田三ノ路
構成七緒一綺―(作画者が兼任)
レーベルビッグガンガンコミックスサンデーGXコミックス
1巻の発売2017年9月25日2018年2月19日
既刊17巻(2026年7月24日現在)22巻(2026年6月18日現在)
特装版13巻以降に「小冊子付き特装版」が登場18巻以降、巻ごとに付録が変わる

ビッグガンガン版のほうが約5か月早く始まっていますが、巻数はサンデーGX版のほうが多い——これがいちばん大きな違いです。

刊行期間で割ると、ビッグガンガン版は年あたり約1.9巻、サンデーGX版は年あたり約2.6巻のペースになります。ただし1巻あたりの収録量は版によって違うため、巻数の差がそのまま進行の差だとは言い切れません。

特装版の性格がまったく違う

買うときにもう一つ迷うのが特装版です。この2種は、付録の方向性がはっきり分かれています。

✅ 作品・公式で確認できること
公表されている付録の内容を並べたものです。
版巻特装版の付録
ビッグガンガン版13巻・14巻小冊子付き。園遊会のネームを収めた小冊子が付いた巻もある
サンデーGX版18巻描き下ろし扇子付き
サンデーGX版19巻ポストカードセット付き
サンデーGX版20巻オリジナルトランプ付き
サンデーGX版21巻ピルケース&巾着袋付き
サンデーGX版22巻マスキングテープ付き

ビッグガンガン版は「読み物」、サンデーGX版は「グッズ」という傾向が読み取れます。ネームが読める小冊子は、制作過程に興味がある人向けの付録です。

サンデーGX版のピルケースは、薬師を主人公にした作品ならではの選び方だと言えます。

外伝と映像化の予定

コミカライズ以外の展開も同時に進んでいます。どこから入るか決めるうえで、全体像を押さえておくと迷いません。

✅ 作品・公式で確認できること
以下は作品情報として確認できる内容です。日付は発表済みの予定を含みます。
展開時期内容
外伝『小蘭回想録』2025年3月〜マンガアプリ「マンガUP!」(スクウェア・エニックス)で連載。原作者による書き下ろしストーリーが元で、猫猫の友人・小蘭の視点で描かれる。ビッグガンガン版の構成を担当する七緒一綺が作画も手がける
TVアニメ第1期2023年10月〜2024年3月日本テレビ系列ほか、連続2クール
TVアニメ第2期2025年1月〜7月日本テレビ系列ほか、連続2クール
TVアニメ第3期2026年10月〜/2027年4月〜分割2クール。日本テレビ系列
劇場アニメ2026年12月11日公開予定『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』
実写ドラマ2028年配信予定東宝とAmazon MGMスタジオの共同製作。Amazon Prime Videoで世界独占配信。猫猫役は芦田愛菜、監督はYuki Saito、脚本は吉田恵里香
原作展2025年12月〜『小説「薬屋のひとりごと」原作展 毒と薬、科学とミステリー』が東京・横浜・大阪を巡回

外伝の作画を担当しているのが、ビッグガンガン版の構成担当者という点は見落としやすいところです。七緒一綺さんは本編では文字の側、外伝では絵の側にいます。

実写ドラマは日本国内向けではなく世界独占配信として発表されています。累計5700万部という数字が国外を含むものであることと合わせて考えると、この作品の広がり方が見えてきます。

作品外のコラボレーションが多い理由

この作品は、他のヒット作とはコラボ先の顔ぶれが違います。薬学が題材であることが、そのまま相手先に出ています。

✅ 作品・公式で確認できること
公表されているコラボレーションの一部です。
相手時期内容
日本薬剤師会2025年3月〜コラボポスターの掲示と、お薬手帳を配布するキャンペーン
厚生労働省2025年3月〜電子処方箋普及のための啓発リーフレットを作成
日本赤十字社複数回献血コラボキャンペーン
千葉県立中央博物館2026年3月14日〜6月15日生薬の企画展「生薬〜自然からの恵み〜」で、原作者と千葉大学大学院薬学研究院教授・山崎真巳の対談やイラスト展示を実施
JAみやざき2025年度出荷原作者のペンネームの由来となった宮崎県ブランド柑橘「日向夏」を、小説版のイラスト入りパッケージで出荷
JR東海2024年3月4日〜ライトノベル15巻の発売を記念したスタンプラリーなど

厚生労働省の電子処方箋の啓発に使われているというのは、娯楽作品としては異例の位置です。

JAみやざきの件は、作者のペンネームが宮崎県のブランド柑橘「日向夏」に由来していることから実現しました。

どちらを買うか(ここから先は筆者の判断です)

❓ まだ分かっていないこと(以下は推測です)
ここから先は公表データからの筆者の判断です。好みによって答えは変わります。
【2026.10.2 ON AIR】TVアニメ『薬屋のひとりごと』第3期 第2弾PV/EDテーマ:Eve「AIYOU」(TOHO animation チャンネル)

先の話まで早く読みたいなら

巻数が多く、年あたりの刊行ペースも速いのはサンデーGX版です。2018年2月から2026年6月までに22巻が出ています。

ただし1巻あたりの収録量が2種で同じとは限らないため、「22巻まで読めば17巻版より先に進める」と単純には言えません。購入前に、両方の最新巻がどのエピソードまで進んでいるかを書店や試し読みで確かめるのが確実です。

どちらも原作小説より遅れているという点は共通しています。最速で先を知りたいなら、答えはヒーロー文庫の小説です。

制作の裏側に興味があるなら

ビッグガンガン版をすすめます。特装版に付く小冊子には、園遊会のネームを収めた巻があります。完成原稿ではなく下描き段階が読めるのは、この版の特装版だけです。

またビッグガンガン版は作画と構成が分かれている体制です。原作の情報量をどう漫画の形に落とすかという作業が、2人がかりで行われています。

外伝『小蘭回想録』の作画を担当しているのが、この構成担当者です。本編のビッグガンガン版から外伝へつなげて読む道筋がある、とも言えます。

アニメから入った人はどうするか

アニメは2026年10月から第3期の第1クールが始まり、第2クールは2027年4月から。さらに劇場版が2026年12月11日に公開予定です。

アニメの続きを漫画で追いたい場合、どちらの版を選ぶかで「アニメのどこまでが描かれているか」も変わります。この点は公表された対応表がないため、本記事では断定できません。

筆者としては、アニメの絵に近いものを求めるならどちらの版でも大きく外さない、と考えています。キャラクター原案のしのとうこさんは2種に共通しているためです。

どこで読める?

原作小説はヒーロー文庫(イマジカインフォス)から刊行されています。初期はRay Books(主婦の友社)から出ていたため、古い版が混在している場合があります。

コミカライズはビッグガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)とサンデーGXコミックス(小学館)から。タイトルに「〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」が付くのが後者です。取り違えないよう注意してください。

電子版は主要な電子書店で配信されています。アニメの配信先は時期によって変わるため、視聴前に最新の状況を確認してください。

よくある質問

薬屋のひとりごとの漫画は何種類ある?

本編のコミカライズが2種類、外伝が1種類です。ビッグガンガン版『薬屋のひとりごと』、サンデーGX版『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』、そして外伝『薬屋のひとりごと外伝 小蘭回想録』です。

2種の見分け方は?

タイトルです。「〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」というサブタイトルが付いているのがサンデーGX版(小学館・作画:倉田三ノ路)、付いていないのがビッグガンガン版(スクウェア・エニックス・作画:ねこクラゲ)です。

どちらが巻数が多い?

サンデーGX版です。2026年6月18日時点で22巻。ビッグガンガン版は2026年7月24日時点で17巻です。

キャラクターの絵は違う?

作画者が違うため絵柄は異なりますが、キャラクター原案はどちらもしのとうこさんが担当しています。

アニメは何期まである?

第1期が2023年10月〜2024年3月、第2期が2025年1月〜7月、第3期は分割2クールで第1クールが2026年10月から、第2クールが2027年4月からの放送予定です。

実写ドラマはある?

東宝とAmazon MGMスタジオの共同製作で、2028年にAmazon Prime Videoで世界独占配信される予定です。猫猫役は芦田愛菜さんが務めます。

まとめ

『薬屋のひとりごと』のコミカライズは2種類あり、2017年から2つの月刊誌で並行連載されています。ビッグガンガン版(スクウェア・エニックス)は『薬屋のひとりごと』というタイトルで作画がねこクラゲ、構成が七緒一綺。サンデーGX版(小学館)は『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』というタイトルで作画が倉田三ノ路です。副題の有無がいちばん簡単な見分け方になります。巻数はサンデーGX版が22巻、ビッグガンガン版が17巻で、刊行ペースも前者のほうが速い。特装版の付録はビッグガンガン版が小冊子中心、サンデーGX版が扇子やトランプなどのグッズ中心と、性格が分かれています。キャラクター原案のしのとうこさんは、外伝を含めた3誌すべてで共通です。

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出典

掲載画像は公式が公開したビジュアルです。出所は各キャプションにあります。©日向夏/イマジカインフォス ©ねこクラゲ・七緒一綺・しのとうこ/スクウェア・エニックス ©倉田三ノ路・日向夏・しのとうこ/小学館

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